内子線(五郎-新谷)

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 今回は、一部廃止とルート変更のケースです。

 内子線は、元は五郎駅から分岐し、内子に至る盲腸線でした。現在は、予讃線の短絡ルート「向井原伊予大洲」に組み込まれています。

 線路のルート変更に伴い廃止となった「五郎-新谷」は、どうやら高速道路の工事でほとんど姿を消してしまったようです。航空写真や地図からは、旧ルートはよく判りませんでした。さらに判りにくくしているのは、新谷駅の場所が移動してしまっているのも原因のひとつです。

 では、昭和33年(1958)の内子線の様子を見てみましょう。
1日6往復で、3往復は五郎から、残り3往復は伊予大洲から内子です。
伊予大洲-内子14.1km 所要約50分
 運転間隔が1~4時間程度のばらつきがあり、生活路線としては末期的な症状が出ています。生き残る道としては、予讃線のバイパスしかなかったのでしょう。